コール・トゥ・アクション(Call To Action、CTA)とは、日本語で「行動喚起」と訳され、その名の通り、特定の行動(アクション)を呼び起こす(コール)ためのフレーズのことです。クリックやタップできるボタンの上に書かれたフレーズをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。ウェブサイトやEメールでの寄付依頼やボランティア募集、ソーシャルメディアへのシェアなど、オンラインのさまざまな場面にあります。CTAを見直すだけで、大きな成果を生み出すこともあります。CTAを見直すポイントを整理してみました。
アクションワードが使われているか
訪問者を引き付け、説得力のある「動詞」が使われているか確認してください。また、動詞の主語は訪問者ですので、受動態ではなく能動態で使います。
NPOでよく使われるアクションワード例
もっと詳しく知る(もっと詳しく学ぶ)、寄付する、会員になる、入会する、ボランティアに登録する、メールマガジンを購読する、近くのイベントを見つける、イベントに申し込む
シンプルであるか
必要なことをできるだけ少ない言葉で伝えることができているか見直しましょう。シンプルであるためには、NPOが訪問者に求めていることを正確に直接的なことばで伝えることが必要になります。
CTAが目立っているか
CTAには、目を引くような対照的な色を使い、訪問者の注意を引くことができているか、確認しましょう。色は訪問者にイメージを与えます。たとえば、赤は緊急性を喚起し、青は信頼と安心を象徴します。
緊急性が伝わっているか
気候変動にしろ、貧困問題にしろ、NPOが取り組む社会問題は、緊急性が高い場合がほとんどです。「今すぐ」や「今日」などのことばをCTAに使い、訪問者にNPOの活動に緊急性を感じてもらえるようにしましょう。
使命や受益者とつながりがわかるか
訪問者にNPOの使命や受益者を理解してもらえるフレーズになっているか、確認しましょう。たとえば、「寄付する」を使うのではなく、「孤立している子どもたちを寄付で支援する」というフレーズを使ってみます。
NPOがCTAを見直すときに、CTAを「~したい」ボタンだと想像してみることが有効です。誰もが個人情報をNPOに「送信したい」とは思いません。しかし、NPOの活動に「参加したい」「協力したい」「応援したい」と思ってくれているかもしれません。NPOによってウェブサイトは異なるため、効果的なCTA、標準的なCTAを一概に伝えることはできません。さまざまなフレーズを試して、自団体にとって最も効果的なCTAを見つけてください。