どうやって寄付ページまでたどり着いてもらうか

ウェブサイトからの寄付が増えないという問題意識を持っている団体も多いと思います。そのような団体は、まずはトップページから寄付ページへの導線(どうやって寄付ページにたどり着いてもらうか)を見直してみてください。資金調達に最適化したウェブサイトに作り替えることが理想ではありますが、現在のウェブサイトを改善するだけでも寄付を増やすことにつながります。

トップページのメインビジュアルからの寄付ページへの導線を確保する

セーブ・ザ・チルドレン ジャパン

セーブ・ザ・チルドレン ジャパンの場合、トップページのビジュアル(高い頻度で変更されています)から寄付ページに導線が確保されています。トップページのビジュアルでは、海外での人道支援活動だけでなく、寄付や国内での活動もバランスよくアピールして参考になります。

WWFジャパン

WWFジャパンは、トップページのビジュアルが非常に印象的です。スライダーが設定されていますが、そのうちのひとつが「ご支援のお願い」(寄付・会員)への導線となっています。また、各ページの下部には「あなたの支援が必要です!」というタイトルとともに寄付ページへのリンク(Call to Actionボタン)が設置されています。

各ページからの寄付への導線を確保する

プラン・インターナショナル

プラン・インターナショナルのグローバルナビゲーションは、下にスクロールしても追従(画面上の定位置に固定表示)してくる仕組みになっています。グローバルナビゲーションには「寄付をする」が目立つ色で配置され、どのページからも寄付ページにアクセスできるようになっています。また、右横には「<」(オレンジ色)がありますが、そのボタンから決済フォームへの導線があります。

国連UNHCR協会

国連UNHCR協会の場合、下にスクロールしていくと画面下に「募金・寄付」「メールニュース登録」「ソーシャルメディア」「問い合わせ」の追従ボタンが表示されるようになっています。グローバルナビゲーションは「募金・寄付する」のみ色を変えて目立たせています。

児童虐待防止協会

児童虐待防止協会のウェブサイトは、「会員になる」「寄付をする」のボタンが固定表示されています。どのページからも会員ページと寄付ページにアクセスできるようになっています。

ウェブサイトから寄付を増やすためには、少なくとも「寄付ページの充実」「寄付ページへの導線」「オンライン決済方法の確保」の3つの視点による改善が必要になります。デジタルを活用したファンドレイジングは1日にして成らず。継続して改善していってください。

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