AIをNPOの広報やファンドレイジングに活用するには

AI(人工知能)の活用は、ほとんどのNPOが必要としている財源や認知の獲得につながる可能性を秘めているため、個人的に注目しています。AIをうまく活用できれば、広報やファンドレイジングに関連する煩雑な作業を軽減し、寄付者や受益者への対応や関係構築に集中できるようになると考えています。

助成金

AIは効果的な助成金申請書の作成を支援することができます。たとえば、助成金申請書の下書き作成です。下書きがあることで、助成金申請の着想を得やすくなりますし、今まで考えていなかった説明や活動のきっかけになるかもしれません。また、誤字脱字のチェックといった校正、読みやすい文章への推敲もAIを活用できる分野です。AIはNPOが持つ専門知識や現場経験に取って代わるものではなく、それらを強化するものとして活用できます。

企業連携

活動テーマへ支援実績がある企業や活動テーマに関心がある企業のリストアップにAIが活用できます。ChatGPTのプロンプト(指示文)に「●●(活動テーマ)に関心のある企業を30社教えてください」と入力してみてください。鵜呑みすることはできませんが、連携先の候補として検討できるかもしれません。また、「●●(活動テーマ)を支援するメリットを教えてください」といった問いかけをすれば、提案資料のドラフト作成にAIが役立つかもしれません。

寄付

寄付者管理データベースとしてクラウドCRMを使っていれば、AIが実装されていることがあります。データ分析やパターン特定はAIの得意分野と言われます。寄付者データが大量であればデータ分析にAIを活用して、寄付確度が高い寄付者の抽出ができます。抽出した寄付者リストに対して、どのような文面でお願いしたらよいかヒントやひらめきをChatGPTと言ったAIからもらうこともできます。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアにすでに投稿済みの投稿の再利用、長い投稿を短い投稿に修正することもAIを活用すれば手間をかけずにできるようになります。投稿内容のアイディア出しや関連するハッシュタグ、キーワードのヒントをAIから手に入れることができます。

イベント企画・プレスリリース

AIを利用することで、トレンド、時事問題、季節の出来事などを発見し、イベントのトピックスやイベントタイトルのブレーンストーミングができます。イベント案内文・広報文の草案もAIを使って作成することができます。このAIの使い方は、イベント企画だけでなくプレスリリース作成のヒントにもなります。

どんなAIであってもNPOの広報担当者やファンドレイザーに代わるものではありません。AIの回答をできる限り複数のスタッフで事実確認し、専門知識や現場経験の視点から修正する必要もあると思います。AIはあくまでもツール(道具)です。そして、それを使いこなすのはスタッフです。スタッフのAIへのリテラシーを高めていくことがますます重要になっていくかもしれません。

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