「寄付する習慣」のつくり方

募金をする機会はそれほど多くありませんが、同じ時期や場所で毎回募金することもあります。たとえば、今年「赤い羽根募金」に協力したから来年は「赤い羽根募金」に協力するのはやめようと思う人はそんなに多くはないと思います。神社でお賽銭をするのも募金のひとつですが、前回お賽銭を出したから今回はやめておこうと思う人もいないと思います。なぜそのように思うのかと言えば、募金することが習慣になっているからです。

季節募金で募金する習慣をつくる

季節募金という言葉は一般的ではないかもしれませんが、時期・季節を限定して実施される募金キャンペーンを季節募金と呼ぶことにします。この季節募金を毎年恒例にすることで募金を習慣化することができると考えています。

いつ実施するか

賞与支給時期に合わせて夏季(7月)や冬季(12月)に実施する方法やクリスマスやバレンタイン、母の日といった季節のイベントに合わせて季節募金を実施する方法もあります。環境月間(6月)や児童虐待防止推進月間(11月)、児童労働に反対する世界デー(6月12日)といった団体が取り組んでいる社会的課題の啓発月間や世界デーに合わせて実施してもよいと思います。予算や体制が整っているのであれば1年間に複数の季節募金を実施しても問題ありません。

どうやって呼びかけるか

季節募金の実施中は、郵送、電子メール、電話、訪問、ウェブサイト、ソーシャルメディアなど複数の方法で一貫したメッセージを届けます。理事や職員、ボランティアなど団体に関わる個人からの発信も必要です。特定の事業(プロジェクト)に限定するのではなく、団体が大切にしているミッションやビジョンといった理念に焦点をあてたメッセージが理想です。理念をメッセージにすることで、理念を実現するために必要となる団体運営費としても使いやすくなります。

なぜ募金をお願いしづらいと感じるのか?

募金キャンペーンの1回目は実施できても、毎年恒例にすることに抵抗がある団体は多いのではないかと思います。お願いしづらいという心理的な抵抗の背景には、「寄付してください」「ボランティアしてください」「イベントに参加してください」というお願いしかしていないという引け目を感じているからではないでしょうか。支援者に届く情報がいつもお願いだったら受け取る側は嫌になってしまいます。お願いだけではなく、寄付の受領や感謝のお手紙、寄付の使用使途や活動の報告など複数のコミュニケーションをとっておくことで募金のお願いもしやすくなるのです。毎年恒例を継続することで、「またお願いがきた」という消極的な反応から「もうこんな季節か」「まだ案内が来ないけど大丈夫」といった積極的で好意的な反応へ変わっていきます。

寄付を習慣化した取り組みには、世界的にオンラインで行われている「Giving Tuesday」(ギビング・チューズデー、毎年11月)がありますし、日本でも冒頭に説明した共同募金会の「赤い羽根募金」(毎年10月~12月)があります。国全体で習慣を作ることは難しいかもしれませんが、団体ごとに寄付する習慣は作れるのではないでしょうか。

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